サバナ気候
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サバナ気候(サバナきこう)は、ケッペンの気候区分における気候区のひとつで熱帯に属する。記号はAw,As。
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[編集] この気候のあらまし
- 南回帰線から北回帰線の間の多くの地域に分布。
- 夏は赤道低圧帯に入り多雨、冬は中緯度高圧帯に入るため乾燥するため、一年の間で雨季と乾季がはっきりと分かれている。なお夏が乾季であるという地域もごく僅かながら存在しており、その場合記号はAwではなくAsを用いる。なおAsは元来熱帯夏季少雨気候とでも呼ぶべき気候だが、非常に稀な気候なので普通はサバナ気候に含める。
- 気温の年較差は少ない。
- 乾燥に強い樹木がまばらに生える草原、サバナ(Savanna、サバンナとも言う)が広く分布し、気候区の名前の由来にもなっている。
- 土壌は主にラトソルや赤黄色土からなる。
- 焼畑のほか様々な農業形態がとられている。
[編集] この気候の成立条件
上記3つの条件を全て満たしていて下記の条件も満たす場合のみAs(熱帯夏季少雨気候)となり、上記3つの条件は全て満たしているが下記の条件を満たさない場合はAw(狭義のサバナ気候)となる。
- 最多雨月が冬にあり、3×最少雨月降水量<最多雨月降水量 かつ 最少雨月降水量が30mm未満。
また、「最少雨月降水量が(100-0.04×年平均降水量)mm未満」という条件から、「100-0.04×年平均降水量」の値が正である必要があるため、この気候に属する地域の年平均降水量は2,500mm未満になる。
[編集] 分布
[編集] 分布地域
典型的なサバナ気候 (Aw) は、熱帯雨林の周辺に発達し、太陽の回帰にともない、赤道低圧帯の影響を受ける雨季(夏)と、亜熱帯高圧帯の影響を受ける乾季(冬)に分かれる。主な分布地域は以下の通りである。
また、日本の最東端である南鳥島も定義上はこの気候 (Aw) に属する(1971-2000年の平年値)。
夏が乾季となるAs(熱帯夏季少雨気候)は極めて珍しく、ハワイ諸島の一部などごく限られた地域にのみ分布する。
[編集] 典型的な都市
Aw
- ホーチミン(ベトナム)
- バンコク(タイ)
- デンパサール(インドネシア バリ島)
- ダーウィン(オーストラリア)
- ヌーメア(ニューカレドニア)
- ムンバイ(インド)
- コルカタ(インド)
- ダルエスサラーム(タンザニア)
- キンシャサ(コンゴ民主共和国)
- ヤウンデ(カメルーン)
- ブラジリア(ブラジル)
- フォルタレーザ(ブラジル)
- カラカス(ベネズエラ)
- ハバナ(キューバ)
- サントドミンゴ(ドミニカ共和国)
- テグシガルパ(ホンジュラス)
- メリダ(メキシコ)
- キーウェスト(アメリカフロリダ州)
- ポートモレスビー(パプアニューギニア)
- ヤンゴン(ミャンマー)
- リオデジャネイロ(ブラジル)
As
[編集] 気候の特徴
サバナ気候にあたる地域では、夏は赤道低圧帯に入るため、湿った空気が流れ込みやすく、対流性・地形性・低気圧性の雨(降雨)が多い雨季となる。しかし、冬は一転して中緯度高圧帯に入るため、乾燥した空気が長く居座り、雨がほとんど降らない乾季が続く。一年の間で雨季と乾季がはっきりと分かれており、モンスーンの影響が非常に大きい地域である。
なお、ごく限られた地域では、夏に高い山によって雲が遮られて雨蔭となるなどして、夏が乾季、冬が雨季となるが、夏が雨季となる地域に比べて年間降水量は少ない。
雨季の降水量が少なければ旱魃、多ければ洪水となるため、どちらにしても、農作物や水をはじめとして生活全般に大きな影響が及ぶ。
[編集] 土壌と植生の特徴
植生は、丈の高い草原の中に乾燥に強いバオバブなどの樹木がまばらに生える、サバナとよばれる熱帯草原が多く見られる。夏にはこれらの植物が生い茂っているが、冬では樹木が落葉、草原は枯れ種や根に姿を変えるため赤茶けた大地となる。アフリカでは、この気候帯に多くの野生動物が生息している。
土壌はラトソル(ラテライト)と赤黄色土が多く分布し、熱帯雨林ほどではないが痩せた土壌で農業にはあまり適さない。しかし、一部肥沃な土壌(ブラジル高原のテラローシャやインドデカン高原のレグール土)が分布する地域もある。
[編集] 産業の特徴・その他
農業では、乾季に森林を燃やし雨季に作物を栽培する焼畑農業が多く見られる。プランテーション、自給的農業も多い。主な農産物はコーヒー豆、サトウキビ、天然ゴム、綿花、バナナ、茶、カカオなどである。
ガンジス川河口のバングラデシュや、メコン川流域(メコン・デルタ)のベトナム南部・カンボジア、チャオプラヤ川流域のタイなどでは米の二期作が行われており、生産量も多い。
[編集] 関連項目
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