シナイ半島
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シナイ半島(アラビア語: شبه جزيرة سيناء Shibh Jazīrat Sīnā')は、西アジアのアラビア半島とアフリカ大陸北東部の間にある半島。北は地中海、南は紅海、東はアカバ湾、西はスエズ湾にそれぞれ面している。南へ向けた三角形の形状をしており、先端はムハンマド岬。南部にはシナイ山がある。
現在エジプト領で、東端はイスラエルとの国境、西端にはスエズ運河がある。このような地政学的な背景のため、シナイ半島のブルースポットは世界一危険なダイビングスポットとされている。
[編集] 歴史
出エジプト後ヘブライ人らはシナイ半島へ渡り、モーセがシナイ山で十戒を授かったとされる。シナイ山(ガバル・ムーサ)の麓には、337年にコンスタンティヌス帝の母ヘレナによって創建された聖カトリーナ修道院がある。
古代におけるローマ帝国・東ローマ帝国の領土を経て、中世から近世にかけてウマイヤ朝・アッバース朝・ファーティマ朝・アイユーブ朝・マムルーク朝・オスマン帝国と興亡するイスラム王朝の領域へと次々と移り変わっていった。
17世紀に入りオスマン帝国に陰りが見え始めると、オスマン帝国から独立したムハンマド・アリーによるムハンマド・アリー朝の支配下に置かれ、1952年のエジプト革命後はエジプト・アラブ共和国下に置かれた。1967年の第三次中東戦争時にイスラエルの侵攻によって同国に占領されたが、1979年にエジプトに返還された。
